相続して大家業を引き継議を開始してから、祖父の監修のもと初めて入居付けを経験しました。といっても、私がやったことはほとんどありません。それでも、この経験から仲介の仕組みや管理会社との付き合い方について多くのことを学びました。
この記事でわかること
- 築古アパートの入居募集の実態
- 仲介会社との関係性と大家側の報酬の仕組み
- 管理会社に仲介を任せるようになった理由
物件の状況
物件②は築約50年の木造アパートです。相続時点での入居率は約50%と、決して高い水準ではありませんでした。祖父の存命中は、空き部屋が出るたびに適宜一部屋ずつ入居を募集するというスタイルで運営していました。
仲介の依頼内容
祖父が仲介会社に空き部屋の入居募集を依頼する際に同行しました。依頼した物件の内容は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 家賃 | 3万円 |
| 敷金・礼金 | なし(ゼロゼロ物件) |
| 家賃保証会社 | 加入必須 |
| 間取り | 1K・20m² |
| 大家からの報酬 | 広告料1ヶ月分のみ |
依頼の方法も非常にシンプルなもので、以前に付き合いのある仲介会社だったこともあり、物件資料の持参もなく口頭での依頼と鍵の預かり証のやりとりだけで完了していました。
申込から契約まで
依頼から半年ほど経った3月、入居の申し込みがありました。春から大学に入学して一人暮らしを始める学生さんでした。
親御さんを保証人とした審査内容に問題はなく、無事に審査を通過。スムーズに契約まで進み、最後に仲介会社に準備された契約書には受託者として私の名前を記入して、手続き完了です。
あっという間でした。
やってみての感想
自分は何もしていないに等しかった
正直なところ、今回の入居付けで私がしたことはほとんどありません。祖父が長年築いてきた仲介会社との関係性があってこその成約だったと思っています。馴染みの関係だからこそ、口頭の依頼一本で動いてもらえたのでしょう。
仲介会社の立場から考えてみると
入居付けが完了した後、不動産業界の勉強を続けるうちに仲介会社の収益について考えるようになりました。
家賃3万円の物件で、大家からの報酬は広告料1ヶ月分のみ。借主さんからの仲介手数料1ヶ月分を足しても6万円です。
常に稼働していないとはいえ、募集から成約まで半年かかった手間を考えると、仲介会社にとって決しておいしい案件とはいえません。それでも動いてくれたのは、祖父との長年の信頼関係があったからこそだと感じました。
この経験から変えたこと
この経験を機に、仲介の仕組みと仲介会社の収益構造を意識するようになりました。
安価な家賃の物件の仲介は、仲介会社にとって優先順位が上がりにくい案件です。その現実を踏まえて、現在は管理委託している管理会社に仲介も専任で依頼するスタイルに切り替えました。
管理会社への仲介専任依頼には以下のメリットがあります。
- 管理会社にとって継続的な管理委託収入につながるため、入居付けにも力を入れてもらいやすい
- 仲介から管理まで一本化されるため、オーナー側の手間が少ない
- 入居後のトラブル対応も管理会社が一元的に対応してくれる
大家と管理会社の関係は、お互いにメリットがある状態を作ることが長続きの秘訣だと感じています。
まとめ
① 築古・低家賃物件の入居付けは仲介会社任せだと後回しにされやすい
仲介会社の収益構造を理解した上で、動いてもらいやすい環境を整えることが重要です。
② 管理会社への一本化がシンプルで効率的
仲介から管理まで管理会社に任せることで、管理会社のモチベーションも上がり、オーナーの手間も減ります。
③ 先代の関係性は大きな財産
祖父が築いてきた仲介会社との信頼関係が、スムーズな入居付けを支えてくれていました。承継した関係性を大切にしながら、自分自身でも信頼できるパートナーを育てていくことが大切だと感じています。
※ この記事は実体験をもとにした情報提供を目的としています。入居募集や仲介会社の選定については、ご自身の状況に合わせてご判断ください。


コメント