大家業に役立つ資格は簿記3級とFP3級だけ|コスパ最強の理由と勉強法

不動産の実務経験談

以前の記事で「相続大家に宅建は不要」とお伝えしました。では何を勉強すれば良いのか。私が実際に取得して「これは本当に役立つ」と感じた資格が2つあります。簿記3級とFP3級です。どちらも3級で十分で、コスパは最強です。

なぜ簿記3級が役立つのか

お金の流れがクリアに見える

不動産賃貸業は「事業」です。家賃が入ってくるだけで満足していると、本当に儲かっているのかどうかが正確にわかりません。

簿記の知識があると、収入・経費・利益の構造が明確に見えるようになり、正味の事業の状況を正確に把握できるようになります。

金融機関への返済と減価償却が理解できる

相続大家が特に押さえておくべき概念が2つあると考えています。

借入金返済の経費の考え方
ローンの返済は「元金返済」と「利息」に分かれます。経費として計上できるのは利息部分だけで、元金返済は経費になりません。この違いを理解していないと、事業の収支状況や税引後の手残りを正確に計算できません。

減価償却の概念
建物は毎年価値が下がるという考え方で、その分を経費として計上できます。実際にお金が出ていかないのに経費になるという不動産特有の仕組みです。節税効果の理解にも直結します。

確定申告を自分でできるようになる

簿記3級の知識があれば、白色申告程度の事業規模であれば自分で比較的簡単にできるようになります。税理士費用の削減や自分の事業理解に大いに役立ちます。

なぜFP3級が役立つのか

不動産・税金・法令の基礎を網羅的に学べる

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の試験範囲には、不動産賃貸業に関わる知識が幅広く含まれています。

  • 不動産関連の法令:借地借家法・建築基準法の基礎
  • 税金関係:所得税・相続税・贈与税・固定資産税の仕組み
  • 相続・事業承継:相続の基本的な流れと対策
  • ライフプランと保険:リスク管理の考え方

「なんとなく知っている」だった知識が、体系的に整理されます。特に税金と相続の分野は、実務に直結する知識として非常に役立ちます。

資格取得だけでは儲からない

ここは率直に申し上げます。簿記もFPも、取得しても直接的に収益が増えるわけではありません。

この2つの資格で身につくのは、主に守りの知識です。

  • 業者に騙されない
  • 大きな判断ミスをしない
  • 税金や法令の基礎を理解した上で専門家と会話できる

攻めの知識(物件を高く評価する・入居率を上げる・交渉で有利に進める)とは少し異なります。しかしだからこそ、相続大家には特に価値があります。知識がない状態では、業者の言われるがままになるリスクが高いためです。相続大家としての考え方でも触れていますが、「守りを固める」ことが長期的な経営安定につながります。

勉強法——コスパ最強の方法

費用はほぼゼロに近い

教材費用
参考書1冊約1,500円
問題集1冊約1,500円
YouTube(無料)0円
受験料(FP3級)約8,000円
受験料(簿記3級)約3,000円

合計3万円以下で両方取得できます。

勉強期間の目安

どちらも1〜2ヶ月で合格できるレベルです。本業を持ちながらでも、隙間時間を活用すれば十分に対応できます。

おすすめのYouTubeチャンネル

FP3級の勉強には「ほんださん / 東大式FPチャンネル」が特におすすめです。私自身もこのチャンネルで勉強しました。

登録者数36万人超の人気チャンネルで、FP3級の試験範囲を体系的に無料で学べます。「聞き流すだけでインプット」というコースもあり、通勤時間や作業中に流し聞きするだけでも十分に活用できます。

ほんださん / 東大式FPチャンネル
https://www.youtube.com/@HondaFP
※ FP3級・2級の講義動画が無料で視聴できます

まとめ

資格役立つ場面難易度勉強期間
簿記3級収支把握・減価償却・ローン理解易しい1〜2ヶ月
FP3級不動産法令・税金・相続の基礎易しい1〜2ヶ月

不動産賃貸業は「知らない」ことでの損失が大きい世界です。この2つの資格で身につく守りの知識は、業者との交渉・税務の理解・専門家とのコミュニケーションすべてで効いてきます。

どうせ勉強が必要な分野なのであれば、そのまま資格取得まで進めてしまう方が効率的です。コスパ・タイパともに最強の選択肢だと自信を持っておすすめします。より詳しい勉強の進め方については不動産賃貸業の独学勉強法もあわせてご覧ください。

※ この記事は実体験をもとにした情報提供を目的としています。資格取得の効果は個人の状況によって異なります。

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