「まだ建替は先の話だから」と情報収集を後回しにしていませんか。築古アパートの将来を考える上で、建替の具体的な数字を把握しておくことは、今すぐ動く予定がなくても非常に重要です。
なぜ今すぐ動けなくても情報収集が必要なのか
建替の意思決定は一朝一夕にできるものではありません。以下のような要素が絡み合うため、早い段階から「当たり」をつけておかないと、いざというときに動けません。
法令の確認が必要
築古物件の建替をしようとすると、建築当時と現在の法令が変わっており、同じ規模での再建築ができないケースがあります。これは実際に専門家に確認するまでわかりません。
資金計画に時間がかかる
大規模な建替には数千万〜1億円以上の費用が必要になります。自己資金をいくら準備すべきか、融資はどの程度受けられるかを把握しておかないと、計画が立てられません。
退去対応に時間がかかる
入居中の物件を建て替えるには、入居者に退去していただく必要があります。普通借家契約の場合、退去交渉は最低でも数年単位の時間が必要です。
情報収集で把握すべき5つのポイント
① 現行法令で何が建てられるか
容積率・建蔽率・高さ制限・消防法など、現行の法令に基づいてどのようなプランが可能かを確認します。具体的には何階建て・何部屋・どのような間取りが実現可能かです。
② 建築費の概算
解体費・外構費込みで総工費がいくらになるかを把握します。坪単価と延床面積から大まかな金額を算出します。ハウスメーカーの新築アパート投資の収支実例も参考になります。
③ 融資の目安
土地を担保に入れた場合にどの程度の融資が受けられるか、自己資金はいくら必要かを金融機関またはハウスメーカーの提携金融機関に確認します。物件の資産価値を把握する方法も事前に確認しておきましょう。
④ 想定家賃と利回り
現在のエリアの家賃相場から、新築後に取れる家賃を試算します。その上で表面利回り・実質利回りを計算し、事業として成立するかどうかを判断します。
⑤ 30年間の修繕費の見込み
新築後30年間でかかる修繕費の目安を把握しておくことで、実質的なキャッシュフローが見えてきます。
情報収集の結果から逆算してやるべき準備
把握した情報をもとに、今しておくべき準備が明確になります。
建築会社の選定
ハウスメーカーか地元の工務店か、複数社を比較した上でどこに依頼するかの選択肢を整理しておきます。
自己資金の目標額を決める
融資に必要な頭金の目安が把握できれば、毎年いくら貯蓄すれば良いかが逆算できます。
必要な手続きの予習をする
退去交渉・建築確認申請・解体工事など、建替に必要な手続きを事前に把握しておくことで、業者に言われるがままになるリスクを減らせます。相続大家としての正しい心構えでも触れていますが、「知識がある状態で判断する」ことが大家業の基本です。
まとめ
「まだ先の話」だからこそ、今のうちに情報を集めておくことが重要です。実際に建替が可能な状況になったとき、情報がある人とない人では意思決定の質が大きく変わります。
ハウスメーカーへの相談は基本的に無料〜数万円で可能です。将来の建替を視野に入れているなら、まず「今建てたらどうなるか」を把握するところから始めましょう。実際の相談でわかったことは築古アパートの建替をハウスメーカー3社に相談した実体験にまとめています。
※ この記事は個人の考え方をまとめたものです。建替の判断は専門家へのご相談をおすすめします。


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