不動産業界には「千三つ」という言葉があります。千の話のうち本当のことは三つしかない、という意味です。
大げさな表現かもしれませんが、不動産に関わる情報の中には誇張や偏りが含まれていることが少なくない——そういう業界だということを表しています。だからこそ、情報の取り方には気をつけなければなりません。
大家業は「自分で決断する」事業
不動産賃貸業はビジネスです。どんな決断をしても、その責任は基本的にすべて自分で引き受けることになります。
物件の修繕をどうするか、管理会社を変えるかどうか、保険を見直すかどうか——どんな小さな決断にも、常に「これで本当に良いのか」という不安が付きまといます。
そして、大家業を営む上で関わる相手——管理会社・リフォーム会社・保険会社・ハウスメーカー等々は、それぞれ自社の利益につながる方向に意見が偏りがちです。
これは相手が悪意を持っているという話ではありません。立場上そうなるのが当然と捉えるべき事実です。管理会社は管理委託の継続を望み、リフォーム会社は工事の発注を望み、保険会社は契約の継続・拡大を望みます。そういう構造の中に私たち大家はいます。
そうした相手からのアドバイスだけを聞いていると、いつの間にか「相手にとって都合の良い方向」に進んでしまい、不動産から得られていたはずの利益を減らしてしまうことにつながります。
同じ「大家」の立場で話せる相手の価値
ここで重要になるのが、「利害関係のない、同じ大家という立場の人と気軽に話せる場」です。
良い判断を下すためには、良い情報が必要です。
「この見積もり、高くない?」「こういう管理会社の対応ってどう思う?」「この保険、本当に必要かな?」——こうした雑談レベルの相談ができる相手がいるだけで、得られる情報の質が上がり、判断の精度が変わります。
利害関係がないからこそ、フラットな視点での意見が得られます。「決めるのは自分」という前提は変わりませんが、そこに至るまでの不安が和らぐのは、思った以上に大きいことです。
私が参加しているコミュニティ——リベシティ
私はいわゆる「大家の会」には参加していません。代わりに、オンラインコミュニティ「リベシティ」内の不動産関係のチャット(コミュニティ)で普段から勉強・相談させてもらっており、時折大阪で開催される不動産関係者のオフ会にも参加しています。
リベシティでは、オンライン・オフラインで会員同士が出会える場が設けられており、価値観の合う会員と交流することで、家計管理や事業・副業などの経験談を聞いて自身の活動に活かせるという特徴があります。税金・経理・法律相談などのパートナー事業もリベシティ関連で展開されており、不動産・相続・お金に関する話題と相性の良いコミュニティです。
リベシティのコミュニティに参加している理由
参加してみて感じた最大の特徴は、「利他の精神にあふれた人の割合が高い」ことです。(もちろん全員がそうではありませんが)
一般的な「大家の会」の中には、勧誘や情報の売り込み——初心者向けに割高物件を紹介して手数料を取るような、いわば合法的な詐欺が目的化しているケースもあると言われます。生の声を聞ける貴重な場である一方で、悪質なコミュニティや個人も混ざりうるため、注意が必要だとも聞きます。
その点、リベシティは保険や不動産を中心に悪質な業者を排除することに労力をかけており、「お金の知識をシェアして、みんなで良くなろう」という空気感が強いと感じています。匿名のまま安心して雑談ベースの相談ができる場で、同じ立場の方々と利害関係なく話せる環境は、個人ビジネスとして孤独・不安になりやすい不動産賃貸業において非常にありがたいものです。
まとめ
不動産賃貸業は、時に孤独と不安が伴う事業です。管理会社や業者との関係は重要ですが、それだけでは判断のバランスが偏ってしまうこともあります。
ゆるくても、利害関係のない、同じ大家という立場で雑談できる場を持つことは、日々の小さな不安が軽くなり、判断の精度も上がります。
私自身は取捨選択が必要な「大家の会」という形ではなく、リベシティというオンラインコミュニティにお世話になっています。一人で大家業を営んでいる方も、同じ立場の方とこうしたゆるい繋がりを持つことをおすすめします。
※ この記事は個人の体験・感想をもとにしたものです。コミュニティの利用は個人の判断で行ってください。

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