「世間は狭い」とよく言いますが、不動産業界は特にその傾向が強いと感じています。物件から6〜7駅離れた別の市町村に引っ越した際に、思いがけないご縁に気づいた体験をお伝えします。
この記事でわかること
- 不動産業界の狭さを実感したエピソード
- 「不動産」という資産の性質と誠実な商売の重要性
- あらゆる関係者と誠実に付き合うことの意味
引っ越し先での不意のご縁
現在、私は物件所在地から6〜7駅離れた別の市町村に住んでいます。今の住まいに引っ越す際にお世話になったのは、社長と社員1名という小さな不動産会社でした。
入居手続きを進める中で、保証人として父の住所(物件所在地)を記載したところ、その社員の方がふと気づいた様子で話しかけてくれました。
「このエリア、20年ほど前に私が担当していたエリアなんです。もしかして〇〇さん(祖父)のお孫さんですか?〇〇さんの物件、仲介させていただいたことがあります。よく勉強させていただきました」
祖父の物件を、20年前に仲介していた方だったのです。まったく別の市町村で、偶然お世話になった小さな不動産会社の社員の方が、祖父との接点を持っていた——これには率直に驚きました。
不動産は「動けない」資産だからこそ
不動産はその名の通り、動くことができない資産です。物件は同じ場所に存在し続け、同じ地域の方々と長期にわたって関わり続けます。
これは裏を返すと、不義理な商売をした場合の影響が取り返しのつかないものになるということでもあります。
- 取引先の不動産会社からの信頼を失えば、優良な入居者を紹介してもらえなくなる
- 入居者との関係がこじれれば、悪評が地域に広まる
- 修繕業者や金融機関との関係が悪化すれば、いざというときに助けてもらえない
- ご近所さんからの信頼を失えば、物件の管理にも支障が出る
株式や現金のように「売って別のものに替える」ことが簡単にできない不動産だからこそ、関係者全員との長期的な信頼関係が経営の根幹になります。相続で引き継いだ長年地域に根ざしている物件であればなおさらです。
誠実に商売するという心がけ
この経験を通じて、改めて意識するようにしていることがあります。
あらゆる関係者に対して、誠実に対応すること。
具体的に関わる相手を挙げると、以下の通りです。
- 不動産管理会社・仲介会社
- 入居者(借主)
- リフォーム・修繕業者
- 金融機関
- 税理士・司法書士などの専門家
- 物件周辺のご近所さん
これらすべての相手に対して「もし全部知られたとしても恥ずかしくない」と思える商売ができているかどうか。その基準を常に持ち続けることが、長期的に不動産賃貸業を続けていく上での基本だと感じています。
まとめ
不動産業界は思った以上に狭いです。どこで誰とつながっているかは、予測がつきません。
だからこそ、目の前の一つひとつの取引・関係を誠実に積み重ねることが、長期的な信頼と経営の安定につながります。祖父が20年以上前に残したご縁が、まったく別の場所で生きていたこの体験は、誠実に商売を続けることの大切さを改めて教えてくれました。
先代が築いてくれた信頼を守りながら、自分自身もまた次の世代に恥ずかしくない商売を続けていきたいと思っています。
※ この記事は実体験をもとにした情報提供を目的としています。


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